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一箱1万円の線香花火をやってみました!

今年の春、一箱1万円もする線香花火の存在を知りました。福岡にある筒井時正玩具花火製造所が手がけるその名も『線香花火筒井時正』という線香花火です。一体、フツーの線香花火となにがどう違うのか、実際に試してみることに!

線香花火は江戸時代から続く伝統文化。

「現在、日本に流通している線香花火の99.9%は、残念ながら外国産の線香花火です」

そう話すのは、福岡県みやま市高田町(旧三池郡高田町)にある筒井時正玩具花火製造所の筒井今日子さんです。

線香花火は日本発祥。その歴史は江戸時代に遡りますが、1980年代には外国産の線香花火に押され、日本の線香花火業者は次々と廃業に追い込まれていったそうです。1990年代後半には、福岡県八女市にあった国内唯一の線香花火製造所が廃業を決め、国産線香花火は消えてしまう運命でした。

そこで立ち上がったのが、同じ福岡県で子供向け玩具花火の製造を手がけていた筒井時正玩具花火製造所の3代目、筒井良太さん。国産線香花火の製造技術の伝統を絶やしてはならぬと、前述した八女市の製造所に出向いて修行し、製造所の廃業と同時にすべてを引き継いだのだそうです。

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