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ルーズリーフから考えるモノの見方

ノート代わりに使う「ルーズリーフ」。この言葉の語源はどこからくるのでしょうか? そもそも、ルーズと聞くとあまり良い意味ではない印象がありますが…、ということで、ルーズリーフのことを調べてみると、とても奥深い世界があったのです。

ルーズリーフの言葉の由来は?

ここで、「ルーズ」と「リーフ」の単語が持っている意味をまとめてみましょう。

まずは「ルーズ」から。

・放たれた・自由な・固定されていない・結んでない・離れている・束ねていない・ゆるんだ

 

一語一語の意味を見てると、意味の関連性が薄いことが分かります。なかには、ポジティブな意味合いもあるので、「ルーズ」という単語が良くない意味だけに使われる訳ではなさそうです。さらに、束ねていないなどルーズリーフの意味を連想させる単語もありますね。

 

次に「リーフ」の意味を見てみましょう。

・葉 ・(書物の)一枚 ・(折りたたみテーブルの)自在板部分

 

こちらも異なる意味を持っていますよね。単語ごとで見ると、「ルーズリーフ」の意味は、以下のように考えられます。

 

ルーズリーフ=束ねてない一枚の紙

 

「だらしない紙」という意味ではなかったですね(笑)。語源を見てると、束ねていない=フレキシブルに活用ができる紙ということが分かります。いつ頃からルーズリーフが使われはじめたのでしょうか? 次に、ルーズリーフの歴史を見てみましょう。

ルーズリーフは学生のアイデアから生まれた

ルーズリーフのように、穴が開いた紙をリングバインダーで綴じるという方法は19世紀中ごろに誕生しました。

当時は、スケッチブックのような感じで使われていましたが、画期的な方法を編み出したのが、後に出版社プレンティスホール創始者となる、リチャード・プレンティスエッティンガ―です。

彼は大学で祖税法学を学び、教授の助手をしていた学生でした。そして、リチャードは教授本を出版するという大きなチャンスを手に入れます。

彼が書いた本の売れ行きは上々で、重刷注文を出版社に依頼しますが、第二版が手元に届く前にアメリカが長年改正されていなかった租税法を改正してしまったのです。

このままだと、現実と書籍の内容に不一致が出てくる状態になってしまう。そこで、リチャードはページをバラバラにして、穴を空けてリングバインダーに綴じ、改正されたページを取り変える手法を選びました。

これが、世界初の加除式書籍です。この方法を採用することで、書籍を常に最新の状態に更新することができるようになりました。

現在も、日々法律が更新される法令集や機械操作のマニュアル、病院のカルテなど、さまざまな書籍に利用されています。

視点を変えれば新しい価値が生まれる

名前の通り、束ねていない一枚の紙ということから、変更点がある箇所の差し替えができるなど、紙の活用の幅が広がりました。この利用方法を学生が思いつくとは、本当に画期的なことです。

フレキシブルに活用ができるルーズリーフのように、既存のものでも見方を変えて新しい使い方を編みだす発想は、大人になった私たちでも持っていたいものですね。

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