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あの時もっと買っておけばよかった、スティグ・リンドベリのカップ&ソーサー

「コレクション!」とまでは言い切れませんが、我が家の食器棚にいつのまにか集まってしまった、スティグ・リンドベリのカップ&ソーサー。ちょっとした個人的な後悔もあって、いつも大切に使っています!

スティグ・リンドベリって誰?

スウェーデンの陶芸作家、スティグ・リンドベリをご存知でしょうか?

筆者もその昔はぜんぜん知らなかったのですが、北欧のデザイン界では「巨匠」と呼んでもいいくらい有名な方なんだそうです。

生まれたのは1916年。残念ながら1982年に亡くなられているのですが、いわゆるミッドセンチュリーに大活躍したデザイナーです。陶芸はもちろん、テキスタイルやグラフィックデザイン、絵本なんかも手がけていたんだとか。←いま調べた!

現地スウェーデンにはアウトレットも!

そんなスティグ・リンドベリが専属デザイナーとして務めていたのがグスタフスベリ社。(めちゃくちゃ言いにくい名前ですね~)グスタフスベリというのは地名で、スウェーデンの首都ストックホルムの郊外にあります。

で、そのグスタフスベリ社の工場の隣には小さなアウトレットがあって、スティグ・リンドベリのデザインによる食器やテーブルウェアが日本の半額、ものによっては1/3くらいで売られているんです!

今を遡ること10数年前、筆者はストックホルムを仕事で訪れた際に、地元在住のコーディネイターの方にこのアウトレットに連れていってもらいました。日本から一緒に同行した人たちは、あまりの安さに、「これは買わなきゃ!」とか「いっそ仕入れたい!」とか大騒ぎ。(現在もこんなに安いかは不明です)

筆者はその時初めて、スティグ・リンドベリというデザイナーを知ったのです。

それから日本に戻った後、あろうことか自宅の食器棚にスティグ・リンドベリの食器を発見!少し滲んだブルーのドットが均一に並んだ「アダム」というシリーズのカップ&ソーサーです。

「あれ!? これってスティグ・リンドベリ?」と奥さんに聞くと「そう」とあっさり。

ええ、そうです。

筆者はそのアウトレットではなにも買わなかったのです。奥さんに聞くところによると、やはりそのアウトレットの価格は日本に比べて1/3くらい(当時)。

「なんで買ってこなかったの!」と怒られたことは言うまでもありません(笑)。 

北欧らしい温かみのあるパターン。

その後悔があるからかどうかはわかりませんが、その後なにかの記念日があったりすると、スティグ・リンドベリのカップ&ソーサーを買い求めました。

もちろん日本での正規販売価格で!(この際、値段のことは置いておいきましょう)値段はさておき、スティグ・リンドベリのパターンって、なんかいいですよね?

素朴で、かわいらしく、温かみがあって。微妙に線が曲がっていたり、色があちこち滲んでいたり、よく見るとひとつひとつ表情が違っていたり……。

そんなワケで、現在は5脚のカップ&ソーサーが食器棚に並んでいます。

たまにスティグ・リンドベリのカップで丁寧に淹れたコーヒーを飲んだりすると、スウェーデンの水辺の風景なんかが思い出されて、なかなかにいいものです。

残念ながらアウトレット価格では買えなかったけれど、そんなちょっとした後悔がまたコーヒーをおいしくしてくれるような気がします。

ちなみに割れると怖いので、スティグ・リンドベリのカップ&ソーサーを使うのは月1回くらい。しかも「アダム」と「イブ(赤い反転ドット柄)」しか使ってません。

アウトレット価格で買っていたら、もっとガンガン使えたのかも!