「マーカーペン＝派手な色」は、もう古い？

重要なポイントや忘れちゃいけない箇所を目立たせるのがマーカーペンの主な使い方…だと思い込んでいた。

そのため、マーカーペン＝蛍光色の派手な色というイメージでいたが、「蛍光インクは目がチカチカしてしまう」「もっと落ち着いた色でまとめたい」という人の心をぐっと掴んだ、地味色マーカーペンがここ最近のトレンドとなっているそうだ。

なかでも、ゼブラのマイルドライナーは優しい色合いが特徴で、「渋マイルド色（5本セット）」をはじめ、「ほんのり蛍光色」「和みマイルド色」「親しみマイルド色」「晴れやかマイルド色」の全25色ものカラーバリエーションの豊富さが魅力。

自分好みの色に合わせて、資料やノートなどを仕上げることができるとあって、若い女性を中心に人気だ。

今回は、「渋マイルド色（5本セット）」にも入っている「グレー」にクローズアップ。

最大の特徴である「目立たなくする」ことにも、控えめに「目立たせる」こともにも使える、グレーマーカーの便利な使い方を紹介しよう。

あえて「目立たなくする」

情報をピンポイントで目立たせることを得意とするマーカーペンとは全く逆の発想で、「情報を目立たなくさせる」ことを得意としている、それがグレーマーカーの最大の特徴だ。

目立たなくさせるなんて、普段の仕事や生活で使うのだろうか、とお思いかもしれないが、「ToDoリスト」に書き込んだ、終わったタスクを消すときに便利なのだ。

タスクを箇条書きにして、今日1日、今週1週間など、スケジュールにあわせ管理している人も多いのでは？そして、完了したタスクは終わったことが分かるように、つぶしていくだろう。

そんなとき、黒のボールペンで線を引いたり、蛍光色のピンクや黄色のマーカーペンでつぶしていないだろうか。黒のボールペンで線を引いたり、ぐしゃぐしゃと消してしまうと、後から見直したとき、「何だっけ、これ」と分かりづらくなる。

蛍光色のピンクや黄色のマーカーペンでも塗りつぶすことは出来るが、後から見返したときに「これ、重要だったっけ？」っと、タスクが終わったという意味以外の意味を深読みし、悩んでしまうことも。

だが、しかし。

グレーマーカーなら文章を残したままタスクを消すことができるので、完了したことがひと目でわかり、見た目にもきれいに。「終わった」＋「目立たなくさせる」という仕事を見事にこなしてくれるのだ。

控え目に、でも、きちんと「目立たせる」

一方で、一見地味に見えるグレーだが、ピンクなどの鮮やかな色と組み合わせることで、一目で違いを表現することもできる。

例えば、資料の書き込み部分について、最重要ポイントにはピンクを、最重要ではないが見落として欲しくない情報にはグレーを引くと、「優先順位１＝ピンク＞２＝グレー＞３＝マーカーなし」が簡単に、かつ明確に伝えられるようになる。

蛍光色のマーカーで、ピンクや青、黄色などの複数の色を使って線を引いた時よりも、ぐっと落ち着いた印象にまとめられるだろう。

手帳愛用者なら、こんな使い方も。

たくさんの文字を書き込む手帳に濃い色や派手な色ばかりを使うと、ごちゃごちゃして、何がなんだか分からなくなってしまう…。そんな悩みを払拭してくれるのが、グレーマーカーだ。日をまたがる予定を書きこむ際の矢印代わりに使ってみると、主張しすぎず、すっきりスケジュールを管理することもできる。

2色で使い分けられる、ツインマーカーも

カラーマーカーもグレーマーカーも両方使いたいけど、ペンが増えてペンケースがかさばるのは嫌！という人には、目立つ色とグレーをペアにしたツインマーカー「mark＋（マークタス）」がおすすめ。

ペン先をくるっと180度回転させるだけで、素早くカラーマーカーとグレーマーカーの色分けができ、ペンを持ちかえるわずらわしさやキャップの開け閉めの手間もない。

まずは最初の1本を

もし、マーカーを新調しようと検討しているなら、ぜひグレーマーカーを1本、仲間入りさせて。グレーマーカーがきっとタスク管理に、メモに、手帳に…様々なシーンをしっかりフォローしてくれる良きアイテムになるだろう。

ちなみに、グレーとひとことで言っても、実は微妙に商品によって色合いが違っている。ここで紹介したマーカーペン以外にもたくさんの種類があるので、じっくり検討し、自分好みのグレーマーカーを見つけて欲しい。