デューク・カハナモクって、どんな人物!?
アロ~ハ~。
皆さんはハワイがお好きですか?筆者は仕事柄(取材と称して)いろいろな国に行かせてもらいましたが、なんだかんだで結局はハワイが一番好きなんですよね~。
で、ハワイといえばこの人、デューク・カハナモクを忘れるわけにはいきません。そう、あのワイキキビーチで両手を広げて、観光客をウェルカムしている銅像の方です。
ハワイ生まれ、ハワイ育ちのデューク・カハナモクは、近代サーフィンの父にして、水泳のオリンピック金メダリスト。(まさにハワイのスーパーレジェンド!)
そしてアロハシャツの歴史にも密接に関わっているんです。
日本も関係するアロハシャツ・ヒストリー。
諸説あるものの、ハワイでアロハシャツが誕生したのは20世紀初頭の頃とされています。
日本からの移民が着ていた「パラカ」と呼ばれる作業着が、その原型だったんだとか。ですから、初期のアロハシャツには和柄が多かったんだそうです。(意外ですね!)
その後、1927年にアメリカ本土からホノルルへの客船が就航すると、本土からの観光客に向けて、ハイビスカスやダイヤモンドヘッドなど“いかにもハワイ”な柄がメインストリームになっていきます。
1936年創業の老舗ブランド「カハラ」!
1890年生まれのデューク・カハナモクはこの頃、すでにハワイのレジェンドでした。
現役を引退したデュークはハワイやサーフィンの魅力を伝えるために世界各地(主にアメリカ本土)を巡り、時には俳優としてハリウッド映画にも出演するほど。
で、そんな時に着用していたのがアロハシャツなのです。(これもハワイのプロモーションの一環!)
デュークは後に自身の名前を冠した「デューク・カハナモク」ブランドのアロハシャツも世に送り出していますが、その前には1936年創業のアロハシャツブランド「カハラ」のアンバサダーを務めていました。
その頃愛用していたとされるアロハシャツがこちらの赤い一着です。
デュークのみならず、デューク率いるワイキキビーチボーイズ(ワイキキビーチでライフガードやサーフレッスンなどを行うチーム)の面々も、ユニフォームとして「カハラ」のアロハシャツを着ていたんだそうです。
デュークが好んで着ていたパンノキ・モチーフ。
ハワイは大好きですが「アロハシャツはちょっと派手だよなぁ」と考えていた筆者ですが、そんなストーリーを聞いたりすると思わず欲しくなってしまいすよね。あるいはハワイの陽気なムードがそうさせるのかもしれません。
しかも「カハラ」のアロハシャツはあんまり日本には出回っていないらしい。
そんなワケで筆者は数年前、ハワイの「カハラ」直営店で、黒のパンノキ柄のアロハシャツを購入しました。
「カハラ」の女性スタッフに聞くところによると、デュークが好んで着ていたのが、このパンノキをモチーフにしたアロハシャツなんだそうです。(冒頭の赤いアロハシャツもパンノキ柄です!)
この一着で気分はいつでもハワイ!
さてさて、この「カハラ」のアロハシャツ、生地の裏面をあえて表側にもってきたいわゆるリバースプリントです。
このちょっと日に焼けたような、色褪せたような、ざらっとした感じがいいんですよね~。ボタンはもちろんココナッツ製。シルエットがタイト目なので「いかにもアロハ!」な感じじゃないのが気に入っています。
なのですが、ハワイで着ているとホテルのスタッフに間違えられたり、日本で着ていると家族に「チンピラか!」と突っ込まれたり、上手に着こなすにはまだまだ“貫禄”が足りないようです。
周りになんと言われようと、デュークとお揃いのアロハシャツを着れば、気分はいつでもワイキキビーチです!