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このルイ・ヴィトンの財布は本物!? それとも偽物!?

こちらのかな~り年季が入っている財布は、ルイ・ヴィトンとデザイナーのマーク・ジェイコブスのコラボモデル。どうです? ボロいですよね~。こんなにボロボロになってしまうルイ・ヴィトンははたして本物なのか? それとも偽物なのか!?

ハイブランドはお好き!?

皆さんは、いわゆるハイブランドはお好きでしょうか?

性別や世代、国民性(あるいは地域性)なんかによっても、ハイブランドへの興味・関心は変わってくるかもしれませんね。

かくいう筆者はというと、ハイブランドは確かにモノはいいんだろうけど、あんまりあからさまなのも恥ずかしいし~、というくらいのスタンスです。

はっきりいうと、ほとんど持っていません。←単純に、高くて、買えないだけ!

まあ、多少の憧れはあるんだけど、あんまり身の丈に合ってないし、やっぱりちょっとハイブランドって恥ずかしいよなぁ、という感じです。←強がり!

 

そんなワケで、あんまりハイブランドと縁がない筆者ですが、唯一、長年愛用しているハイブランドがあります。

それは、ご存じルイ・ヴィトン。といっても、ルイ・ヴィトンの製品をたくさん持っているというワケではなく、愛用しているのは財布と手帳と名刺入れだけです。

ですから、あまり大声でルイ・ヴィトンユーザーとはいえないんですが、それなりに長いこと愛用させていただいています。

マイ・ファースト・ルイ・ヴィトン!

ルイ・ヴィトンとの最初の出会いは中学生の時。

どういう経緯があったのかは忘れてしまったのですが、祖父が海外旅行に行った際のお土産として、なんとルイ・ヴィトンの二つ折り財布(モノグラム)をくれたのです。

(なんでそんな高価なものを中学生にくれたんだろうか?)

その数年後に祖父は亡くなってしまったので、なんというかルイ・ヴィトンが祖父の形見代わりになりました。

田舎の中学生にとってルイ・ヴィトンはあまりにもまぶしすぎて、しばらくは机の引き出しの奥のほうにしまっておいて、実際に使うようになったのは高校生になってからだったように記憶しています。

(田舎の高校生にとっても十分にまぶしいんだけど)

いざ使ってはみたものの、財布を盗まれるんじゃないかといつもビクビクしていました。たいした金額は入ってないから財布の中身は盗んでもいいけど、財布は盗まないで、みたいな……。

そんな風にかなり大事に使っていたのに、母親にズボンと一緒に洗濯されて、めちゃくちゃ落ち込んだ思い出もあります。しかも2回!制服やデニムのバックポケット(右)には、いつもこの洗濯されたルイ・ヴィトンの二つ折り財布が入っていました。 

なんだかんだで愛用歴は30年以上!?

この財布は10年、いや20年近く使ったかな?

結局は京成電鉄に乗っている時にバックポケットから財布がズリ落ちてしまったようで、紛失してしまいました。

「財布の中身はどうでもいいけど、財布だけは戻ってきて!」と、

警察や京成電鉄の遺失物センターに何度も何度も問い合わせをしましたが、残念ながら見つかりませんでした。

めちゃくちゃ落ち込みましたね~。

というワケで、現在使っている2つ折りの財布(写真上)は2代目です。

めちゃくちゃ落ち込んでいる姿を見て、そして祖父の形見代わりの財布であることを知っていて、しばらくしてから家族がプレゼントしてくれました。←泣ける!

さらには手帳も名刺入れも家族からのプレゼントです。←しかも名刺入れも一度失くしていて2代目!

かくして、ハイブランドがあまり似つかわしくない筆者ですが、ルイ・ヴィトンだけはなぜか愛着があって、似つかわしくないなりに愛用させてもらっています。 

モノグラム×グラフィティというセンセーション!

で、上の写真にある、グラフィティが描かれたルイ・ヴィトンのボロボロの財布ですが、こちらは妹からのプレゼント。

もう20年以上使っているかな?

1997年にマーク・ジェイコブスというNYのデザイナーがルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターに就任し、その頃に発表された限定モデルです(たぶん)。

伝統と格式あるルイ・ヴィトンのモノグラム柄に、ストリートっぽいグラフィティ(要は落書き)を合わせたことで、当時のファッション業界ではちょっとした話題になりました。

このモノグラム×グラフィティの柄、見覚えはありませんか?

ときどきこの財布を取り出すと、ファッションに詳しい方なんかは「懐かしい~」とか「私も持ってました~」とか「コレ、欲しかった~」とか言ってくれます。

やっぱり本物はちゃんとしてる、という結論。

でも実は、この財布は偽物なんです。

(なんだよ。偽物か~い!)

妹が香港だかマカオだかに行ったときに露店でこのモノグラム×グラフィティ柄の財布を見つけて、冗談半分でルイ・ヴィトン好きの兄にお土産として買ってきてくれたのです。

ハイブランドに詳しい方によると、そもそもこのモデルのグラフィティ柄は「ない」とのこと。

だから見る人が見ると「偽物」ってのはバレバレなんだそうです。

でもまあこっちとしては偽物でもお土産なので(そして案外フツーに使えるので)、主に小銭入れとして使ってきました。

最近ではキャッシュレス化によりほとんど出番もなくなりましたが、これはこれで大切に使っています。このボロボロさ加減を見ると、やっぱり本物はちゃんとしてるんですね~。ところどころ擦り切れたり、糸がほつれたりはあるけど、さすがに本物はこんなにはボロボロにはならないので。笑。

身分不相応なのはわかっていますが、これからもルイ・ヴィトンの小物たちを大切に使ってきたいと思います。

ありがとう。おじいちゃん!