昭和の家庭には必ずあった!?
ひと昔前まで、洋服ブラシは一家に一つ置いてあったような気がしますが、皆さんのお宅はいかがでしょうか?
小津安二郎の昔の映画なんかを観ていると、主人公の笠智衆が脱いだ上着を奥さんや娘さんが受け取って、洋服ブラシをささっとかけるシーンがでてきますよね?
(そんなシーン、観たことないって!?)
もしかしたら若い方は、洋服ブラシの存在すら知らないかもしれませんね。
かくいう筆者も洋服ブラシなんて一度も使ったことはなかったのですが、東京・浅草の老舗ブラシ専門店を取材してからというもの、コートやニットの出番が増える秋冬になると洋服ブラシで外のホコリを払うのがちょっとした習慣となりました。
帰宅後に軽くブラッシングしないと、なんだか居心地が悪いくらいです。
クリーニングとはちょっと違う!
「おいおい、別にクリーニングでいいんじゃね?」というアナタ。
石油系の有機溶剤を使うドライクリーニングは、衣類の汚れは落としてくれるものの、同時に生地も傷めてしまうんです。
それに毎回クリーニングに出すわけにもいきませんよね。
大切なスーツやお気に入りのコートに関しては、洋服ブラシで日々のケアを行い、目立った汚れがあるときにだけクリーニングに出す、というのが理想的なのかもしれません。
美しい風合いをいつまでもキープ
で、洋服ブラシの話ですが、調べてみると、高いものだと15万円(!)、安いものだと1,000円くらいからあるようです。
老舗ブラシ専門店の方によると