1. ホーム
  2. モノを楽しむ
  3. お気に入り
  4. 手ぬぐい活用のススメ

手ぬぐい活用のススメ

単に手を拭くだけではなく、さまざまな用途で活躍する「手ぬぐい」。ファッション小物として使ったり、インテリアとして飾ったり…。「そういえば昔買ったけど、引き出しに眠っているわ…」というそこのアナタ!今から手ぬぐい生活、スタートしてみませんか?

「手ぬぐい」って、どんなもの?

「手ぬぐい」とは、読んで字のごとく、「拭う」ために作られた、木綿の平織布のこと。その歴史は古く、諸説あるものの、奈良時代・平安時代から存在したと言われている。江戸時代には庶民の必需品になり、切れた鼻緒の修理や包帯替わりとしても重宝されていた。

粋なファッションアイテムとして愛用していた人も多く、デザインを競い合う「手拭い合わせ」という品評会まで催されていたとか。明治時代になると、伝統的な型染めの一種である「注染(ちゅうせん)」という手法が生まれ、生産性が一気に向上。個性的な柄が増え、デザインの幅もぐんと広がった。

現在では、手ぬぐい専門店も登場するなど、その柄やバリエーションは多種多様。豆絞りや千鳥といった定番のものをはじめ、モダンなものや洒落たデザインなど、選ぶ楽しさも増えている。もちろん、お値段も良心的。最近では100均ショップでも手に入るので、ついついあれもこれもと購入してしまう人が多いことだろう。

 

知ればハマる、その魅力

「手ぬぐいなんて、ただの布」…と侮るなかれ。手ぬぐいがいかに優秀であるか、ご説明しよう。

まずは速乾性。薄くて通気性がよいため、水きれが抜群。さっと広げて乾かせば、あっという間に乾いてしまう。そのため雑菌が繁殖しにくく、衛生的。やわらかさや吸水性は、タオルに劣るものの、そのデメリットを補ってなお余りある魅力があると筆者は思っている。

お次はそのサイズ感。フェイスタオルと同じくらいの大きさがあるにもかかわらず、畳めばとてもコンパクト。持ち歩いても苦にならない大きさと軽さなので、荷物がかさばりがちな旅行にも大活躍。

さらに、両端が切りっぱなしになっているため簡単に裂くことができ、使いやすい好きなサイズにカットが可能。ちなみにこの利点は、ケガ人が出たときなど緊急事態に直面した際にも役に立つ。サッと取り出して、ガーゼや包帯の代わりとして使用すれば、「あの人カッコイイ!」と称賛の目を向けられる……かもしれない。

ちなみに、両端が切りっぱなしなので、洗濯するたびにほつれが出てくるが、都度ハサミで切ればそのうちフリンジ状態に。布地も使うほどに柔らかくなり、肌に馴染んで味が出る。「手ぬぐいは、育てる楽しさがある」なんていう人もいるけど、ほんとにそうだと思う。

知っていれば語りたくなる?和柄の意味

ところで、手ぬぐいでよく見かける和柄の文様には、それぞれ意味があるのをご存じだろうか?和柄の中でも縁起がよい意味があるものは「吉祥文様」と呼ばれ、慶事の品物にも用いられている。

この文様には、それぞれ健康や長寿、子孫繁栄といった祈りや想いが込められているものが多く、その意味を知っていれば、ふとした時の話のネタにもなるだろう。

ここでいくつか「吉祥文様」を紹介しよう。

亀甲(きっこう)

亀の甲羅をあらわした正六角形が特徴。亀は古くから長寿の象徴として扱われていることから、長寿への祈りが込められた模様となっている。

亀甲が二層になった「子持ち亀甲」や、亀甲の中に花を描いた「亀甲花菱」、亀甲を3つ繋げて「Y」の形にした「毘沙門亀甲」などもある。

瓢箪(ひょうたん)

末広がりのおめでたい形から、お守りや魔除けとしても用いられてきたひょうたん。三つ揃えば三拍(三瓢)子揃って縁起が良いと言われ、六つ揃えば無病(六瓢)息災と言われてきた。

そのほか、実が鈴なりになることから、子孫繁栄の意味も。余談になるが「千成りひょうたん」が豊臣秀吉の馬印として使われていたのは有名な話。

市松模様(いちまつもよう)

東京オリンピックのロゴにも使われているこの文様。平安時代から存在する伝統ある柄で、江戸時代に歌舞伎役者の佐野川市松氏が舞台衣装に用いたことから人気になり、この名が付いたそう。柄が途切れなく続くことから、繁栄と発展の意味がある。

和柄は外国人からのウケも良いので、取引先の人にこうした吉祥文様が入った手ぬぐいをプレゼントすれば、きっと喜ばれるはず。その際に、気の利いた小話として文様の話をすれば場が盛り上がり、クライアントのハートをガッチリつかめるだろう。これで商談は成功したも同然!?

 

日常ではこんな使い方を

手ふきとしての王道な使い方から、ラッピングやエコバックとしての活用方法まで、手ぬぐいの使い方バリエーションは本当にさまざま。最近では手ぬぐいを使った洗顔も注目されている。

男性なら手ぬぐいを半分に折り、タテ・ヨコ1/3に折ればパンツのポケットにピッタリなので、ハンカチ替わりに普段から持ち歩くのもおすすめ。

ポケットから少し頭を出して柄を見せれば、さりげないおしゃれ感も出て、「あ、この人素敵かも」と密かに株があがるかもしれない。普段身に付けているものって、案外女性に見られてるし。

あとは、仕事中スマホを机上に置いておくときに手ぬぐいを下に敷いておくと、ブルッと着信しても大きな音が出なくていい。特に会議中などは、これをさりげなくしていればスマートな印象に。

どんな用途にも幅広く使える手ぬぐい。普段から使っていると、なんとなくこだわりのスタイルを持っているようでカッコイイかも。みなさんもお気に入りを購入して、どんどん活用してみて!

おすすめの記事