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山形県が誇る、生産日本一の競技用けん玉

日本の伝統的な遊びである「けん玉」。近年では海外でのブームから新たな遊び方が日本に逆輸入され、子どもたちや若者を中心に愛好者が増えているそうだ。そんな「けん玉」が、我が心のふるさと山形で日本一の生産を誇っていると知り、早速、手に入れてみた。

知らなかった、山形にこんな日本一があるなんて!

 

両親が山形県出身ということもあり、さくらんぼ、ラ・フランス、もってのほか(食用菊)、いも煮など、山形ならではの味が食卓に出てくることも多く、住んだことはないものの、ふるさとのような想いを抱いてきた山形県。

 

幼い頃から、山形の名産や観光地などの話を聞いて育ってきたが、競技用けん玉の生産日本一の工房があることは全く知らず、その存在を知ったのは、ついこの間だ。新型コロナウイルスによる自粛生活をきっかけに、屋内で出来る楽しみを探していたときに出会ったのが「競技用けん玉」たるもの。前からやりたいと思っていた「けん玉」を購入しようとネットで検索した際に、「初心者の練習用にも最適」というフレーズと共に目に入ってきたのが、日本けん玉協会認定の「競技用けん玉」だったのだ。

 

なかでも、山形県長井市にある「山形工房」は、競技用けん玉の生産量日本一で、なんと全国の生産量の7割を占める、知る人ぞ知るけん玉のふるさとなんだとか。そうと知っては、買わずにはいられない!でも、競技用って…小さな頃に遊んでいたけん玉と、何が違うんだろうか?

 

 

民芸品のけん玉とは違う、“競技用けん玉” とは?

 

 

そもそも多くの日本人の場合、小さな頃に一度は遊んだことがある伝統的な遊び、というイメージが「けん玉」ではないだろうか。筆者もお正月などに家族で集まり、かるたや凧揚げなどと一緒によく遊んだものだ。

 

そんな昔からのイメージのまま、一見するとどれも同じように見えるかもしれない「けん玉」だが、おそらく筆者が昔、遊んでいたものは民芸品のけん玉だ。「競技用けん玉」は、級・段位試験を受検したり、全国各地で行われる公式のけん玉大会に参加することができるもの。

 

民芸品とは異なり、NPO法人日本けん玉協会が定めた重さやサイズなどの規定の中、1mmの誤差も許されないほど精密な技術力を持って作られ、認定されたものだけが「競技用けん玉」となるのだ。

 

コロナ禍のなか、けん玉に目を向けていたのは筆者だけではなく、ステイホーム期間中、多くの人が挑んでいたようで、実際、練習動画の再生回数が伸びていた、という話も。さらに、NPO 法人日本けん玉協会がオンライン検定に乗り出し、これまで対面式でしかできなかった試験をオンラインでも実施可能にしたことで、より認定試験にチャレンジしゃすい環境となったようだ。

 

DJ KOOやキムタクなど、芸能人もここ最近、次々と認定試験を受験したことをSNSで発信しており、けん玉道検定ブームの到来か!?とも囁かれている。

 

 

 

競技用けん玉作りへのこだわり

 

そんな競技用けん玉を40年以上の長きにわたり手掛けてきた山形工房の「競技用けん玉」。生産量日本一という称号を持っているほどなので、特殊な機械などを使っているのでは?と思いきや、伝統的なスタイルを貫き「日本の熟練職人の目と手で本格派仕様のけん玉を作る」ことをこだわり続けている。

 

競技用として使用されるけん玉のため、多くの技に対応できるよう、精度と品質にこだわって一つ一つ丁寧に仕上げられた競技用けん玉は、けんの形、皿の大きさ、皿胴のカーブ、玉の正確な球形、バランスのとれた重さに加え丈夫なつくりで使いやすいなど、いいとこ尽くしなのだ。

 

なるほど、多くの技を決めやすいように綿密に設計されているからこそ、初心者でも使いやすい、という訳だ。

 

ちなみに、「級とか段という以前に、皿に玉が乗らない」という人には、山形工房が出している、皿が大きい「福祉用けん玉 大晴(たいせい)」なるものも。「福祉用」という名前がついているが、まだ身体がうまくコントロールできない小さなお子様が初チャレンジするのにもおすすめだ。

 

 

「けん玉」は地味でコツコツって、まだ思ってる?

 

 

「けん玉」って、昔の子どものおもちゃで、地味でコツコツやるイメージが強くないだろうか?筆者も、そのイメージを持っていた。だが実際は、トップアスリートがトレーニングに取り入れるなど、人の身体にもたらす効果に期待があると言われスポーツとして認知されていたり、海外ではスケートボードやBMXといったストリートスポーツを楽しむ若者の間でブームとなり、かっこいいモノという位置づけに。

 

日本の伝統的な遊び、という概念からは全く違う視点で生み出される、自由な発想の技やプレイする場所に刺激を受け、逆輸入された形で、ここ数年、日本でも多くの世代でけん玉が注目されているのだ。

 

例えば、室内で遊ぶのではなく、海辺やきれいな森の中、街の中心にある公園など、自由に楽しめる空間でけん玉を楽しむのもいいだろう。

 

そう言えば、山形工房のある長井市には、まちなかで気軽にけん玉を体験できる「けん玉ひろばSpike(スパイク)」という施設があるそうだ。貸し出し用のけん玉に触れたり、けん玉の技の動画が見れたりするほか、けん玉の級や段の認定、けん玉ペインティング体験(有料)もできるのだとか。今度、山形へ訪れるときには、ぜひ立ち寄ってみたいと思う。

 

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