1300年の歴史あり。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている
温かみのある生成り色に、やわらかな手ざわり。文字を書いた時にほんの少しだけにじむような仕上がりも魅力的。筆者をトリコにした繊細で美しい美濃和紙は、岐阜県美濃エリアで作られている。
美濃和紙の種類は大きく3種類。「本美濃紙」「美濃手すき和紙」「美濃機械すき和紙」があり、「本美濃紙」の手すき技術は、2014年11月にユネスコ無形文化遺産にも登録された。美濃和紙は天然の植物繊維を漉くことによって、繊維を絡ませることができるため、強靭で耐久性も抜群。その品質の高さから、文房具はもちろん、障子紙や照明にも使われている。
特に照明は、世界的な彫刻家イサム・ノグチ氏が岐阜の老舗提灯店「オゼキ」と創り出した「AKARI」シリーズが有名で、和紙を通して見える柔らかい光に、癒される人が多数いることだろう。ちなみに、筆者もそのひとり。まだ購入には至っていないが、並んでいた商品を見た時から「いつか必ず!」と、心の中でずっと思い続けている。(だって、寝室に置いたら、すごく良い眠りが訪れそうなんだもの!)