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ユニバーサルデザイン文房具

「ユニバーサルデザイン」と聞くと「特別なもの」と感じる方も多いのでは。でも実は意外と身近なもので、普段何気なく使っている文房具にも、さまざまなユニバーサルデザインが導入されているって、知っていますか?

 

そもそも、ユニバーサルデザインって何?

ユニバーサルデザインは1980年代のアメリカで誕生したもの。

障害の有無、度合いに関わらず「できるだけ多くの人が利用できるようにデザインすること」をユニバーサルデザインとして定義。年齢や性別、体格、利き手、身体障害の有無も越えて、多くの人が利用できることを目指している。

具体的には次のような7原則から構成されている。

1・誰にでも使えること

2・使う上で柔軟性があること

3・使い方が簡単で、直感的にわかること

4・必要な情報がすぐにわかること

5・簡単なミスが危険に繋がらないこと

6・身体的な負担が少ないこと

7・アクセス・利用しやすい十分なスペースが確保されていること

ユニバーサルデザインの文房具とは?

では、そんなユニバーサルデザインの文房具とは、一体、どんなものなのだろうか。

左利きの人、高齢者や小さな子どもなど、使う人の特徴や抱える問題によって、実は使いにくい…という文房具もあるだろう。例えば、大人にとっては何の問題もなく使えても、子供にとっては扱いが難しいものや場合によっては危険な使い方をしてしまう可能性のあるものも。

それをどんな人にもやさしく、使いやすいよう設計されたアイテムがユニバーサルデザインの文房具だ。

消しゴムも?実は、身近なユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインの文房具は商品にハッキリ「ユニバーサルデザイン」と書かれていないものも多い。だから、近所の雑貨屋さんで売っていたあの文房具が、今使っているアイテムが、実はユニバーサルデザインだった、なんてこともあり得るのだ。

その一例、コクヨの「カドケシ」を紹介しよう。

カドケシは2002年のコクヨデザインアワード「テーマ:ユニバーサルデザインのステーショナリー」の受賞作品から生まれたもの。

互い違いに並んだキューブのカドが全部で28か所あり、使っていくうちに次々新しいカドが現れるので、細かい部分をいつも快適に消すことが可能に。老若男女を問わず、誰でも何度でも、新しいカドで消すことができる新形状を採用したユニバーサルデザインだ。

指先に針が触れにくい画びょう

続いて紹介するのが、ユニバーサルデザインの画びょう。

画びょうを使うとき、知らず知らずのうちに指先に針が刺さって「痛っ!」と叫んでしまう、もしくはカレンダーの画びょうをはずそうとしたら、下に落ちてそれを踏んでしまった…という経験をしたことがある人も多いのでは?

だが、このコクヨS&Tの「プニョプニョピン」は、写真のようにやわらかいリング型のカバーで包まれている。

そのため、針先が指に触れにくく安心だ。しかも、落ちた時にも針が上を向かないようになっているので、うっかり落として、足にブスっと刺さってしまう、なんてことも避けられるのだ。

また、リング型のカバーは、ピンを指すと写真のようにペタンとなる。

これが、ピンを抜くときにもとっても便利。ペタンとなったカバーをつまんで引けば、余計な力を入れずスッと抜けるのだ。

「刺すときだけ針が出る」「落としても針が上を向かない」「抜くときに軽い力で抜ける」。3拍子揃ったプニョプニョピンは、子どもが多い場所でも安心して使えるだろう。

使う人すべてにやさしいハサミ

続いては、カスタネットのようなかわいらしいデザインで、握力の弱い子どもやお年寄り、指先が自由に動かせない方にも使いやすいはさみを紹介しよう。

こちらは、岐阜県関市でハサミをはじめとした刃物を製造している長谷川刃物とトライポッドデザインが共同で開発した、HARACのカスタネットはさみ

元々、長谷川刃物の社長が自社で制作していたハサミを使っている福祉施設を訪ねた時に、握力のない人が使いにくそうにしている姿を目の当たりにし、誰もが楽に安全に使える刃物を開発しようと考えたのが、このはさみの開発のきっかけだったそう。

なんとこのはさみ、軽く握るだけで切ることができるのはもちろん、ハンドルを握らずに机に置いて上から押して切ることもできるのだ。

球状なので右利き左利きを気にせず、自由な持ち方ができるというのもうれしい限り。刃の安全カバーをつけたままでも切ることができるのでとっても安全。カバーを外して普通の状態で使用することも可能だ。

ここで紹介した文房具以外にも、ノートやペン、定規など種類もたくさんあるユニバーサルデザインの文房具。意外と身近にあって、通販サイトなどを通じても購入することができるので、一度使ってみてはいかがだろう。

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