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料理上手は仕事もできる⁉ 料理とビジネスの共通点

独身時代はそれなりにやっていたのに、結婚してからいつの間にか苦手になってしまったという人も多い料理。しかし、料理とビジネスのプロセスを見てみると意外と共通点が多いことが見えてきたのです。今回は、料理とビジネスの関係性を深堀りしてみましょう。

料理=プロジェクトと仮定して考える

早速、料理を作る工程を、プロジェクトを進める工程に当てはめて考えてみましょう。

・クライアント・ターゲット

料理を食べる人のことを指します。プロジェクトにおけるクライアントのヒアリングは、料理の場合、食べる人や家族とのコミュニケーションにつながります。クライアント(食べる人)のニーズを引き出して仕様(メニュー)を決めると、顧客満足度も向上します。

・提案

プロジェクトをバランス良く進めるには、クライアントの要求に丸ごと答えてはいけません。料理も同じで、好きなものばかり作っていては飽きますし、栄養バランスが偏ります。家族の健康を考えつつ、旬の食材や冷蔵庫の在庫を活用しながら、メニューを提案することを心がけましょう。

・設計・スコープ・リソースの確認

クライアント(料理を食べる人)から、要求やニーズをヒアリングして献立を決めたら、次はスコープを決めます。スコープとは「『要求(=やりたいこと)』から『要件化(=やれること)』された成果物とタスクの対象範囲」のこと。

プロジェクトでは、様々な要求やアイデアを集約して成果物を決めますが、予算や技術を鑑みて出来ること、出来ないことを調整・選択しながら仕様を決定します。

これを料理に当てはめると、先ほどのヒアリングを通して「どんな料理を何品作れるか最終的なメニューを決めて、食事の時間までにどう効率的に作るのかレシピを調整すること」を設定するのがスコープです。

同時に、キッチンのスペースの広さやコンロ数、鍋やボウルなどの調理道具など限られたリソースを活用して、レシピをどのように調理するか組み立てる作業も、この時に行います。

・工数

作る料理によって、調理時間も手間も変わります。複数のメニューを考える時は工数も増えます。調理するのは自分自身。時短・簡単レシピに不可欠なのは、調理の工数管理による業務効率化です。

・納期

帰宅してからご飯を作るまで、どれぐらいの時間がかかるか、作りたいメニューにかかる所要時間を逆算して、調理に取りかかります。帰宅が遅くなるなら「時間がないから、簡単に作れるものにしよう」、「前日に準備して、帰宅してすぐ料理できるようにしよう」など、柔軟な対応も必要です。

料理から得られるビジネススキルとは。

・段取り力

・柔軟性

・コミュニケーション力

を磨く、絶好のチャンスだということが分かります。

でも、ここまで読んだところで「たまに料理をしても、失敗が多くて…」と、気落ちする男性もいるかもしれませんが、自己嫌悪する必要は全くありません。料理もビジネスと同様で回数を重ねるうちに、段取り上手になったり、失敗を次に生かせるようになったり、経験を積むことで自然とスキルが身につくようになります。

さらに、奥さまにも喜ばれて一石二鳥。「料理ができれば、仕事もできるようになる!」と、早合点するのは危険ですが、まずはカレーや唐揚げなどの定番メニューで楽しみながらトライしてみるのはいかがでしょうか。