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第3回:歯ブラシ一本は無謀だった

歯ブラシ考。武器がいる、たくさん。

36歳で気付く武器不足

子どもの頃から、歯医者に行く前はしっかり磨いてから出かける。
なのに毎回こう言われるのだ。
「磨き方がなってない!」

自分では、言われた通りに磨いているつもりなのに、なぜ?


社長の言葉を思い出す

その時ふと思い出した。
会社の代表がよく言う言葉だ。

「武器はなるべく最新に揃えておけ!」

私の歯磨き事情といえば、ドラッグストアで適当に選んだ歯ブラシ。
大きさも硬さもグリップも気にしたことがない。

そうか、スキル不足はツールで補えばいいのだ。


デンタルケア沼への入口

調べてみると、世の中には想像以上に多くのデンタルケアツールが存在していた。

  • フロスだけでも糸タイプ、グリップ付きタイプ

  • 歯間ブラシ(そもそもフロスと何が違う?)は金属製とシリコン製

  • 舌用ブラシ

  • 水圧口内洗浄機

  • 洗口液(マウスウォッシュ)

探せば探すほど、まるでRPGの武器屋のように出るわ出るわ。


私が導入した装備

  1. 電動歯ブラシ

  2. シリコン製歯間ブラシ

  3. T字型フロス

  4. ポイントブラシ(とても小さいヘッドの固め歯ブラシ)

  5. 口内洗浄機

  6. 歯科医専用洗口液「コンクールF」


いざ実戦

本当に面倒くさいが、歯医者で恥をかいたり残酷な宣告を受けたりするくらいなら、やるしかない。
習慣になるまで、毎日マジメに取り組んだ。

しかし――


虚しい事実

実は、適当な歯ブラシ一本で戦っていた頃と、特に口内環境の変化は感じない。
果たして、この装備投資は意味があったのか……?

 

(次回へつづく)