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第4回:和解の兆しと、噛みしめの罠

歯のケアに漸く明るい兆しが見え始めました。私でもできた口内ケア。

痛みの真っ最中

ある日、仕事で講義をしている最中。
口の中があちこち痛む。

最後に歯医者へ行ったのは、詰め物を補修してから約3年も前だ。
これは…虫歯が大量発生しているに違いない。
涙目になりつつ、姉に紹介された歯医者へ向かった。

心臓が飛び出しそうなくらい緊張する。


まさかの診断

「先生、口の中があちこち痛いんです」
「……虫歯はありません。一部歯石がありますが、歯もとてもきれいに磨けています」

「!?!?!? 本当ですか? でも本当に痛いんです」
「恐らくなんですけど、歯を食いしばるクセはありませんか?」


分かったこと(診察結果)

  1. 虫歯はゼロ

  2. 歯磨きは行き届いており、口内環境は良好

  3. 一部の歯石を取り除く治療を実施

  4. 痛みの原因は“食いしばり癖”で、歯茎と骨の間の組織が捻挫のような状態

  5. 食いしばり癖を改善すれば治癒する

  6. 習慣改善で治らなければマウスピース治療へ


力が抜ける瞬間

全身の力がスッと抜けた。
変わらないと思っていた口内は、ちゃんと健康になっていたのだ。
どうやら、第3回で導入したツール選びと歯磨き習慣は正解だったらしい。

しかし――新たな課題が発生した。


噛みしめの罠

人間が上下の歯を噛み合わせている時間は、本来一日合計で約1時間と言われている。
つまり、たった1時間食いしばり続けるだけで、一生分の負荷を歯にかけてしまう計算になる。

この日から私は、上下の歯が常に離れている状態を意識して作る訓練を始めた。


コラム:食いしばりが引き起こすトラブル

  • 知覚過敏
  • 歯の亀裂や欠け
  • 歯茎や顎関節の炎症
  • 頭痛や肩こりの悪化

原因はストレス、姿勢の悪さ、無意識の集中時など様々。
気づいたら口を軽く開けるだけでも、改善の第一歩になる。


 

第1回から続いた「歯医者との闘い」も、ここでようやく和解の兆しが見えてきた。
――が、新たな戦いは始まったばかりである。