学生の頃に比べると使う機会は減ったかもしれないけど、まだまだ仕事上で使うことが多い鉛筆やシャープペンシル。書いては消して、書いては消しての作業を繰り返していくうちに、気がつくと机の上に溜まってしまうのが消しゴムのクズです。いちいち消しクズをかき集めてゴミ箱に捨てるのって、面倒くさい作業ですよね。かといって、サッと手で払って床に落とそうとしても、何となく周りの目が気になるし…。
机の上に消しクズが散らかったまま放置すると、見映えも悪いし、作業へのモチベーションが下がるので、何とかならないかと思っているあなたにおすすめしたい消しゴムがあります。
消字力抜群の鉄粉入り消しゴム
その名は、「ペン磁消し」(クツワ)。ネーミングから、何となく察した人もいると思いますが、消しゴムの中に微細な鉄粉を練りこみ、消した後の消しクズは磁石で集めるノック式タイプの消しゴムです。軸のノックボタンをカチカチと押すと、先端から棒状の黒い消しゴムが出てきます。消しゴムの直径は約5ミリと細いので、書類や手帳に書きこんだ細かな文字も、ピンポイントで狙って消すことができます。
「でも、こういうタイプの消しゴムって、消しにくいんでしょ」と、思っている方もいるかもしれませんが、侮ってはいけません。ここ近年における消しゴムの消字力は、メーカーが日々努力と改良を重ねた結果、普通の消しゴムと比べても引けを取らないクォリティまで進化しているのです。
試しに、鉛筆で書いた線をペン磁消しでゴシゴシ消してみると…。
このように、すっきりきれいに消えています!
ちなみに、消す際はノックボタンを2回押して出るぐらいの長さがベスト。「ちょっと短いのでは…?」という印象ですが、あまり出しすぎてしまうと、消している最中に消しゴムがポキッと折れてしまいそうなので、ここは控えめに2ノックに留めておきましょう。
磁力で集めて磁力で捨てる
紙面に残った消しカスは、軸を持ち換えてノックボタンを近づけるだけで、消しカスが勝手に吸い着いてくれます。ノックボタンに強力なネオジム磁石が内蔵されており、消しゴムに練りこまれた鉄粉を吸着してくれるのです。
この消しカスがスルスル集まって吸着する様子が、やってみるとたまらなく気持ち良い! 子どもの頃、砂鉄に磁石を近づけて引っ付ける理科の実験がありましたが、砂鉄がドバッと磁石に集まる快感に、何となく似ています。
吸い着いた消しカスを捨てる時は、クリップ(転がり止め)兼用のU字型パーツを手元にスライドさせると、内部の磁石が離れて消しカスだけがパラパラ落ちていく仕組みになっています。たまに粉状の細かい消しカスがノック部分にくっついたまま取れないことがありますが、その時は何回かスライドを繰り返すときれいに落とすことができます。
ペン字消しの性質上、細かい範囲を小さくゴシゴシ動かして消すことが多いと思いますが、その時に消しカスが小さくなって、手できれいに払いきれないというケースがあります。その点、こちらのペン磁消しなら消しクズを磁力で吸い付けるから、かなりスムーズに掃除ができるのです。
面倒な消しクズの悩みもこれで解決!
消しクズを磁石で集めて捨てるという仕掛けが楽しく、消しゴムとしての性能も優秀、しかもマナー面にも配慮できるペン字消し。例えば、仕事中にサッと取り出して使った時、目の前の相手が文房具好きなら「えっ、何それ⁉」と、話が盛り上がること間違いありません。消しゴムは小学生の時に愛用した直方体タイプから、アップデートできていない…
というあなたに、ぜひとも使っていただきたい逸品です。
※使用感は個人の感想です。