突然ですが「キャッシュ・フロー」という言葉はご存じでしょうか? 例えば、企業活動において、実際に得られた売上から、どんなことにどれだけお金を使ったのか、収支をつまびらかにすることで把握できる“お金の流れ”のことです。
どんなに優れたビジネスモデルでも、キャッシュ・フローの管理がいい加減だと、事業としては成り立たなくなってしまいます。ちなみに日本の上場企業には、企業の経営状況を明らかにするための財務諸表の一つとして、キャッシュ・フロー計算書の作成が法律で義務づけられています。
家計簿は読んで字のごとく、このキャッシュ・フロー計算書の「家庭版」。
収入に対してどれだけの支出があったのか、地道に記録していくことでお金の流れを見える化できますよね。これこそが家計簿をつける最大の意義! そして、家計の現状がわかれば、無駄遣いに気づいたり、本当に必要な出費とそうでない出費とを見極められるようになってきたりと、さまざまなメリットが得られるようになります。
「そういえば先月は大きな買い物をしてしまったので、今月はちょっとだけ我慢しよう」なんて欲求にブレーキをかけることもできそうです。
家計簿をつけ続けるには目標設定が肝要
「なんとなく家計を見直したい」「支出をシェイプアップしたい」といったざっくりとした理由から、「浮いたお金を貯金に回して将来に備えたい」「貯めたお金で海外旅行に出かけたい」といった具体的な理由まで、家計簿をつけはじめる動機は人それぞれでしょう。