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✏️ 第三回:受験と鉛筆 ── 最後に頼れるのはこれだ!

切っても消えない、鉛筆と試験。

 

◆ 「鉛筆持った?」が合言葉になる季節

受験シーズンが近づくと、文房具店には特設コーナーができます。
並んでいるのは、いつもの文具たち……ではありません。そこに並ぶのは「試験に強い」鉛筆、「消しやすさ」に特化した消しゴム、そして秒針付きのアナログ時計。

──ここは、戦場の装備品がそろう場所。

そう、受験とは、日々積み重ねてきた努力をほんの数時間で問われる「一発勝負」です。だからこそ、使う道具にも「信頼性」が必要なのです。


◆ なぜ今もなお「鉛筆」が指定されるのか?

マークシート方式の試験では、鉛筆が明確に指定されている場合が多くあります。
理由は主に以下の通りです:

  • 機械が正確に読み取れる濃さ(B〜2Bが推奨)

  • 太くてしっかり塗れる=塗りつぶしに時間がかからない

  • インク切れの心配がない

  • メカの故障がない

  • 芯が折れても削ればすぐ復帰できる

つまり、鉛筆は「アナログなのに、圧倒的に安心」な筆記具なのです。


◆ 鉛筆 vs シャーペン──試験で使うならどっち?

項目

鉛筆

シャープペンシル

書き心地

柔らかく滑らか

軽く細い筆跡

芯の太さ

太め(塗りつぶしやすい)

細く折れやすい

トラブル

削り忘れが起きる

芯切れ、詰まりが起きる

マークシートとの相性

△(芯の濃さ次第)

普段はシャーペン派という人も、「本番だけは鉛筆に切り替える」ことが多いのです。


◆ 受験会場に持っていきたい道具セット

本番直前に慌てないためにも、「持ち物チェックリスト」は事前に準備を。

✅ 最低限の筆記具

  • 鉛筆(B〜2B)×3本以上

  • 消しゴム(新品+予備)

  • 手動鉛筆削り or キャップ付き鉛筆

✅ 時間管理アイテム

  • 秒針付きのアナログ腕時計
    (試験会場ではスマホ・デジタルNGな場合も)

✅ メンタル・体調ケア

  • ハンカチ/ティッシュ

  • 糖分補給用の小さなおやつ(会場ルールに従うこと)

  • お守り・ゲン担ぎグッズ(鉛筆型のものも人気!)

鉛筆は3本あれば安心。できれば「いつもの一本」も混ぜておくと、気持ちが落ち着きます。


◆ コラム:「受験勉強も“道具”から見直す」

「慣れた道具」というのはとても大切な事です。いつも使わない道具をいきなり本番で使うと、大きく精神的なコンディションを崩してしまう場合があります。

鉛筆受験を指定されている受験会場の場合は、普段の勉強から鉛筆を使うと良いでしょう。


◆ 最後に

受験という大勝負のとき、最後に頼れるのは「よく使い慣れた道具たち」かもしれません。

鉛筆は、静かで、地味で、だけどすごく誠実なツールです。
焦る手元を落ち着かせ、書くことに集中させてくれるその安心感──。

 

この冬、受験生の皆さんが、鉛筆とともに自分の力を発揮できますように。