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筆ペンで楽しむアート「己書」

「筆ペン」を何に使うか? 暑中見舞いや年賀状、慶事・弔事の熨斗袋、趣味の写経、それぐらい? でも最近は、年賀状を出すことをやめる「年賀状じまい」をする人が増えていると聞く。

今やLINE、Twitter、Instaglam、facebook、TikTok、カカオトークなど、数えきれないほどのSNSがあふれていて、新年の挨拶もそんなSNS上で気軽に済ませてしまえる時代だ。いわんや、著中見舞いにおいてをや、だ。また、写経を趣味にしている人も、それほど多くはないだろう。とすれば、「筆ペン」を使う機会は、ほぼ、慶事・弔事の熨斗袋に自分の名前を書くことぐらいなのではないだろうか?

さて、そんな「筆ペン」を使った、面白いアートがあるので、ご紹介しよう。

描く“書”であり、読める“絵”でもあるフリースタイルの筆ペンアート

妻が小学校のPTA役員をやっていたとき(うちの子どもが通う小学校では、母の会、父の会という括りがあった)、母の会主催で、年に一回、子どもを巻き込んで何か行事をやるという決まり事があり、そこで取り上げたのが「己書」だった。

それまで、「己書」のことなど当然知らず何だろうと思っていたら、今では超ポピュラーになっている「にんげんだもの」の作者・相田みつをさんの作品と、まさに同じカタチのものだった。

「己書」には、それをちゃんと教えてくれる「日本己書道場」という団体があり、全国各地にも支部があって、1000人を超える師範がいる。地元の支部に連絡を取り、先生に依頼して、まずは母の会で事前勉強会。妻は娘たちも連れて行って、「己書」を体験してきた。

「筆ペン」を使って書くだけなので、小学生でも簡単だが、バランスよく描くには、少しコツがあるそうで、先生はそのコツについて教えてくれる。妻や娘たちが描いてきた、十枚程の作品は、どれも個性がありながらバランスもよく、立派な作品と言えるものに仕上がっていて、目を見張るものだった。

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