19世紀初頭に英国で誕生し、「fountain pen(泉のペン)」という呼称で世界中に普及していった万年筆。俗に「一万年使えるペン」と言われることがありますが、元々は半永久的にあふれ出ずる泉のように「インクが湧く」ことから、この名が付けられたと考えられています。
最近では、1,000円前後で買えるリーズナブルな商品が出回るようになり、100円ショップでも簡易な構造の万年筆が売られているほど気軽なアイテムになってきました。でも、従来からの「万年筆は高級品」というイメージ通り、1本数万円から数十万円、中には100万円以上もする万年筆が存在するのも事実。実際の売れ筋である3,000円〜10,000円の価格帯をエントリーモデルとして使いつつも、一生モノの1本と出会い、思い切って清水買いしちゃう若者が増えているそうです。
愛用している万年筆の構造を知っておこう
さて、見染めた万年筆を長く愛用し続けるためには、どのようなメンテナンスが必要なのでしょうか。まずは、ご自身の万年筆を手に取って、その構造を把握することが先決です。